第4阿呆特急

一人旅をします。

イギリス放浪 ①出発〜香港国際空港

不安な僕らでも旅に出ようぜ ということで、以下は去る2025年4月24日の記録です。 私はこれから、イギリスはリヴァプールという都市へ向かう。 何故なら私はイギリスのフットボールリーグであるプレミアリーグに所属している、リヴァプールFCのファンだから…

渋谷 完全に私と無関係な街

私は齢37になって今更、サラリーマンという人たちがかなり苦手になった。急にブログの書き出しでイライラして、俺はどうしちまったんだ。マジにやべえだろ。まあいいか。そもそも、今年1月末までそのサラリーマンだったじゃないかお前は。でもほんとだからし…

香川県放浪③ 理想の讃岐うどんの発見

また朝起きる。香川県滞在三日目。 今日は16時の飛行機で帰らなければならない。 琴平はまあまあ気に入っている。名残も惜しいが金も惜しくもある、ので帰りたくもある。 ふわっととら丸旅館を10時に出る。気に入っていたのでやや切ない。素泊まり7500円は経…

香川県放浪② うどんの名店巡り~ 金毘羅詣リベンジ 奥の社

朝起きると4時。 普段吸わないタバコを吸う 我が旅館 香川県で初めての朝。とら丸旅館の布団は全く問題なく爆睡できた。 初めて香川で過ごす1日を考える。 この時間がまたいいのだ。外はまだ暗く、お湯を飲んだりしてだらだら過ごす。 独り占めの朝風呂に入…

香川県放浪① 高松空港~高松駅周辺~琴平 とら丸旅館と金毘羅詣

過去の記事を軽く読み返してみたが、旅日記と称しながら近所をぶらぶらしている危ないおっさんの狂った思考を垂れ流しているだけやんけ。ダメじゃん。 ということで香川県は高松市へと俺は飛ぶ。 目的はそれはもう、讃岐うどん、です。私は讃岐うどんが好き…

喉風邪の朝 浅慮の洗濯

咳が止まらねえ。 夜間もずっと咳が続く。 この前映画館に行く時、ついつい電車代をケチって新宿まで歩こうとしたのだが、途中で心が折れてバスに乗った。その老人だらけのバス内で喉にチクっと違和感を覚え、これは風邪をもらったな、と予感していたものが…

新中野 ミックスグリルの後悔 駅前考 ハトヤの重いフレンチトースト

1月末に会社を辞め、社会との紐帯が切れたというのに、何だか嬉しくなるのは我ながら酷い。普通なら不安になるはず。 今日も今日とて全く用事無しに、新中野まで歩いて来てしまった。 しかも金は全く使わないつもり。絶対使いたくない。 なぜなら私は今日昼…

若干狂い気味の思考 秋葉原丸五のひれかつ

37歳の男性が次も決まらずに仕事を辞めた後の2週間はどのようなものでしょうか。 開放感から遊びまわる。 仕事の心配をする。 かねてからの夢であった小説を集中して描く。 違います。 正解は、体調不良になる。 そして精神面での緊張が解け、一度やったゲー…

雑司ヶ谷から池袋 150年展と立教大学

こんなことやってていいのかな、という思いと、でもいずれ死んだら終わりだもんな、という思いが交差して訪れる。今月で仕事を辞め、明日からは浮草。無職期間を数か月続けるだろう。最後の給料日は来月10日。 住民税でいくら吹き飛ぶのか。吹き飛ばないでほ…

恥ずかしい思考たち

下記は昨年末から正月にかけて散歩中に考えたものを文字に起こした駄文である。 読み返してみると、なかなか鬱屈していて悲惨な文章だ。無職中年の考えていることが知りたい人だけどうぞ。 平塚の防砂林 ___ 現代における弱者の敵は、労働と資本主義とIT…

平塚② 海 厚木の家系ラーメン 友人

子供の頃毎日見ていた風景 去る十二月二十九日のこと。姉と坂元裕二脚本のドラマ「カルテット」の1話を見た。 これほど凄まじい出来の1話は見たことなかった。 最後の歌が終わった際に拍手してしまった。 セリフのキレとセンスがえげつない。笑いを入れるタ…

平塚 地元で悼んだり歩いたりする日々

父が危篤のため、我が実家の周りをぶらぶらすることになる。神奈川県平塚市の真ん中あたり。私は大学を卒業する22歳までここで暮らした。 ほとんどの移動は自転車だった。風景は大して変わっておらず、重層的に蘇る記憶が多すぎる。 東京と違って地元は静か…

神保町 丸香 ミロンガ・ヌオーバ

女は男の弱さを決して許さない。 男の暴力も許さないが、それ以上に弱さを嫌悪する。 母は弱い父を糾弾し続けた。 長男である私も友達を作らず精神が弱かったから、母に叱られ続けた。 私は運動ができて頭も良く、友達の多い少年に無理やり造り変えられた。 …

永福町 古本屋のミントキャンディーと根無し草

昨晩は退職撤回を迫るしつこい上司の引き止めに心をすり減らされ、大いに消費し消耗した。彼は最低最悪の人間というわけではないのだが、本当に性格が合わない。自分の感性や美意識と真逆の人間だ。泣き落としのようなことをされても困るだけなのである。す…

西新宿 方南通りから思い出横丁へ

朝起きると、「今、自分の心に何が起こっているか?」と問いかける。混乱している、悲しい、すごく不安だなどが返ってくる。それは起き抜けでセロトニンが不足しているからである。鬱病とまでは言わないが、3歩手前といったところか。それを自覚し対策を練る…

笹塚の讃岐うどん、上田屋菓子店、団地

仕事の事ばかり考えてしまう。もうすぐ上司と話さなければいけない。とても憂鬱だ。今日は深夜1時に目が覚め、仕事のことを無意識で考えていた。 ちょっとした抑鬱状態だと思う。 早くケリをつけたい。嫌な気持ちは晴れない。 深夜スマホ片手に良くないネッ…

高円寺 タロー軒 純情商店街

今日は高円寺へ向かう。方南町から一時間弱歩く。 今回も電車に乗らなくて申し訳ない。いずれ絶対乗りますんで。 高円寺で1番安くて、満足度が高い飯を探すのだ。これから金銭的につらい無職の日々が始まる。絶対に1000円以内に抑える。理想は500円で腹いっ…

鶴巻温泉駅周辺 蕎麦屋と温泉に流れる時間

さて鶴巻温泉駅である。平塚の実家から車で20分ほどで着いた。 快晴過ぎる なぜ私がここにいるかというと、父が 鶴巻温泉病院にずっと入院しているからである。 今年の晩夏に脳梗塞を起こし自宅で倒れてから、ほぼ緩和ケアという段階に進んでおり、回復のめ…

旅日記に変更します

このブログの方針を変えようと思う。 今までは、私の心を支えてきた作品についての上から目線の生意気な評論を行っていたが正直やる気が失せていた。天才の作品を凡人が評論する、というのは、凡人からしたら偉くなったような気がして非常に楽しい。気が向い…

久しぶりの独白スタイルは平凡かつ快適 刺激抑え目のフィンチャー節は健在で今回はアクションも良し デヴィッド・フィンチャー:ザ・キラー

新作が出たとのことでネトフリを1か月契約して観た。感想としては、好きだし面白いのは前提として、画作り贅沢さそのままにちょっとしたおふざけが、完璧主義者フィンチャーもさすがに年取っていい感じに力抜けたんだな、というところ。セブンやファイトクラ…

ギャグもキレてるが「カッコいい」がつまったSF時代劇 本郷みつる:映画クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望

SFとのファーストコンタクトは、映画クレヨンしんちゃんだった。 BTTFでもスターウォーズでもなくターミネーターでもない。なんならスターウォーズもしんちゃんのパロディである通常放送のスペシャル回、クレヨンウォーズ(ライトセーバーを股間に挟んでたた…

受信してくれる一部の人への愛を歌うアウトサイダー エリオをかまってちゃん:Os-宇宙人

ほら不安定 バイトできない 会話できない 空見上げるサボり学生 パジャマ着てる 夏休みが 来ずに中退 愛してくれるかなと 狂ったりしてみると みんなが叫ぶなかでぱちくり見ているあなたが居たから 名曲だと思う。歌詞も演奏もすごくいい。人間関係絶望的な…

小説を読む理由探してる人、ここにあるよ! ストイックなほどに下世話、登場人物みんなクズ  阿部和重:シンセミア

小説を読む読まないでいったら、自分は読む方だと思います。ただ小説を読まない人の気持ちもわかります。面白くないものにたまたまあたってしまって、そのまま食指が伸びない。読みたいんだけどね…みたいなこと言ってる人多い。そんな人に勧めるのが阿部和重…

リーマン殺すにゃ刀はいらぬ、深夜特急読ましゃいい 自由への招待に君は抗えるか 沢木耕太郎:深夜特急

小説や映画や演劇など、「物語」の用途の一つとして、「非日常を提供する」がある。非日常への欲求っていうのは切実で、無いと結構やばいかもしんない、とは思う。自分としては社会と関わるといろいろと減る。体力気力メンタル。 異世界で満たされぬ欲求を疑…

それ本気で言ってんのか? と疑問に思った不穏な女児向けアニメのOP 岡崎律子:夢見る愛天使

夢がいっぱい フリルいっぱいお願いよ ウェディング・ドレス ママのように素敵な恋 見つかるかしら 私は小学生だったが、セーラームーンの後に始まった「愛天使ウエディングピーチ」のOP、この歌詞に疑問を持った。一緒に見ていた姉はセーラームーンではない…

近代文学の金字塔で我が邦の宝 読める幸せをかみしめまくり 川端康成:雪国

こういう小説が書ければもう満足でしょう。私も何億歩も後ろにいますが、先にこういうものがあると思って歩いてます。 SF小説などを読んでいるとダイレクトな表現とあきさせないテンポに慣れてなんとなく読めなくなってくるよね。自分でもバランスが崩れてい…

みんな~! みんなも林の中の象のように歩もう~! 押井守:イノセンス

『押井の「イノセンス」という映画はだねぇ!引用でできているんだよ!そもそも押井映画と言うのはだね…』 と飲み会でいっちゃう押井スノッブ野郎には気を付けよう!得しないから付き合いを考えたほうがいいよ!そっと離れて孤独にしてあげよう。これから始…

シスターフッド邦画の決定版 コミュニケーションの希望に満ちた橋のシーンは映画史に残る 岨手由貴子:あのこは貴族

山内マリコ原作の同名小説の映画化。劇場であまりの脚本の省略の上手さに惚れ、Blu-rayすぐ予約しました。邦画のクソ高いBlu-rayの新作を予約してしまうなんて、大貧民だと自認していた私も貴族の仲間入りなのである。貴族だからブックオフには売らない。た…

名作文学をコメディとして読む勇気と松本人志との接続について フランツ・カフカ:変身

チェコの天才作家フランツ・カフカで一番有名な作品「変身」。私もカフカで一番好きな作品です。調子乗って初めて読んだのは中学生のころ。 新潮文庫夏の100冊には感謝してもしつくせない。 ほんとにあのころ読んどいてよかった。その時はカフカ「変身」カミ…

個人的好みの集合体 ただ面白くはない ドゥニ・ヴィルヌーヴ:ブレードランナー2049

ヴィルヌーヴのベストだと思うし、個人的にもベストに近い作品だと思うのだが、別に面白くはない。カタルシスが無い(この指摘するやつ最悪だけど)って言われちゃうと、まあ~そうだね、としか言いようがない。じゃあなんで今日私はブレードランナー204…