新作が出たとのことでネトフリを1か月契約して観た。感想としては、好きだし面白いのは前提として、画作り贅沢さそのままにちょっとしたおふざけが、完璧主義者フィンチャーもさすがに年取っていい感じに力抜けたんだな、というところ。セブンやファイトクラ…
SFとのファーストコンタクトは、映画クレヨンしんちゃんだった。 BTTFでもスターウォーズでもなくターミネーターでもない。なんならスターウォーズもしんちゃんのパロディである通常放送のスペシャル回、クレヨンウォーズ(ライトセーバーを股間に挟んでたた…
ほら不安定 バイトできない 会話できない 空見上げるサボり学生 パジャマ着てる 夏休みが 来ずに中退 愛してくれるかなと 狂ったりしてみると みんなが叫ぶなかでぱちくり見ているあなたが居たから 名曲だと思う。歌詞も演奏もすごくいい。人間関係絶望的な…
小説を読む読まないでいったら、自分は読む方だと思います。ただ小説を読まない人の気持ちもわかります。面白くないものにたまたまあたってしまって、そのまま食指が伸びない。読みたいんだけどね…みたいなこと言ってる人多い。そんな人に勧めるのが阿部和重…
小説や映画や演劇など、「物語」の用途の一つとして、「非日常を提供する」がある。非日常への欲求っていうのは切実で、無いと結構やばいかもしんない、とは思う。自分としては社会と関わるといろいろと減る。体力気力メンタル。 異世界で満たされぬ欲求を疑…
夢がいっぱい フリルいっぱいお願いよ ウェディング・ドレス ママのように素敵な恋 見つかるかしら 私は小学生だったが、セーラームーンの後に始まった「愛天使ウエディングピーチ」のOP、この歌詞に疑問を持った。一緒に見ていた姉はセーラームーンではない…
こういう小説が書ければもう満足でしょう。私も何億歩も後ろにいますが、先にこういうものがあると思って歩いてます。 SF小説などを読んでいるとダイレクトな表現とあきさせないテンポに慣れてなんとなく読めなくなってくるよね。自分でもバランスが崩れてい…
『押井の「イノセンス」という映画はだねぇ!引用でできているんだよ!そもそも押井映画と言うのはだね…』 と飲み会でいっちゃう押井スノッブ野郎には気を付けよう!得しないから付き合いを考えたほうがいいよ!そっと離れて孤独にしてあげよう。これから始…
山内マリコ原作の同名小説の映画化。劇場であまりの脚本の省略の上手さに惚れ、Blu-rayすぐ予約しました。邦画のクソ高いBlu-rayの新作を予約してしまうなんて、大貧民だと自認していた私も貴族の仲間入りなのである。貴族だからブックオフには売らない。た…
チェコの天才作家フランツ・カフカで一番有名な作品「変身」。私もカフカで一番好きな作品です。調子乗って初めて読んだのは中学生のころ。 新潮文庫夏の100冊には感謝してもしつくせない。 ほんとにあのころ読んどいてよかった。その時はカフカ「変身」カミ…
ヴィルヌーヴのベストだと思うし、個人的にもベストに近い作品だと思うのだが、別に面白くはない。カタルシスが無い(この指摘するやつ最悪だけど)って言われちゃうと、まあ~そうだね、としか言いようがない。じゃあなんで今日私はブレードランナー204…
さいきんブルーレイになってみんな見れるようになった名作映画。 小津のほうじゃないですよ。 俳優の魅力で引っ張っていく映画ってあまり好みではないのだが、このレベルになるともう好き。主役二人が普遍的な美男美女なので今観ても眼福でしかない。正直映…
上昇志向なんかダサい、洗練などクソくらえ、アバンギャルドでさえないローファイ。超等身大のスペイン産ガールズバンドHinds。私はこのバンドが人気が出る世界がうれしい。別にメンバーが超美形というわけではないのでルッキズムの文脈からも外れるのがやや…
市川版金田一耕助の映画シリーズは、だらだら続くシリーズものが大嫌いときている私が一番好む映画群である。 まず市川崑という監督。この人はふざけているのかと思うほどカット割りのテンポが早い。岡本喜八、庵野秀明、「ファイトクラブ」のD,フィンチャー…
フランスの現役作家ナンバーワン、ミシェル・ウエルベックさんの処女作でございます。その名も「闘争領域の拡大」。題名が堅い!読む気が起きない!カッチカチやぞ!とはいえ内容は意外にポップ。モテない成人男性の日常って感じ。章分けが細かくて最後にオ…